2015年 03月 10日
装丁の仕事から 5 |
「思索の遠近」の装画は彫刻家・高田博厚さんのデッサンです。
カバーは絵・文字ともスミ1色で仕上げました。
「足指でつづったスウェーデン日記」の絵は、スズキコージさんの
アトリエの壁に掛かっていました。この本の仕事を受けた時、この絵と
出会いました。手彩色の額がいいのでそのまま装丁にあしらいました。
「無事の日」のイラストレーションは松本孝志さん、松本さんと二人で
組んで沢山の本を装丁しました。松本さんが日頃なにげなく描いた数多くの
イラストレーションをファイルして預かっていました。その中から
一枚えらび、まとめたのがこの本です。
「魔利のひとりごと」は森茉莉さんのエッセイに、エッチングに手彩色した
佐野洋子さんの絵が、見開きカラーで12点入っています。楽しい画文集です。
「思索の遠近」高田博厚 読売新聞社 1975年5月刊
装丁:多田進 装画:高田博厚 判型:四六上製
「足指でつづったスウェーデン日記」小山内美智子 朝日新聞社 1981年6月刊
装丁:多田進 装画:鈴木康司 判型:四六上製
「無事の日」佐伯一麦 集英社 2001年7月刊
装丁:多田進 装画:松本孝志 判型:四六上製
「茉莉のひとりごと」森茉莉・佐野洋子 筑摩書房 1997年11月刊
装丁:多田進 装画:佐野洋子 判型:A5上製
by sustada
| 2015-03-10 21:51
| 装丁の仕事