2009年 05月 23日
函館散文詩集「木靴をはいて」 |
表紙の表面に三人のハイカラな少女の写真がうつっている。その上に
トレーシングペーパーのカバーがかかり、タイトルと著者名がそのトレぺに
スミで刷られている。見返しは藍のベタに著者の直筆が白ヌキになって
いる。見返しを繰ると見開きがスミベタ、タイトルと著者名がその見開き
にレイアウトされている。扉にあたる頁が二つ折りなり、開くと山側に
ノートの表紙がモノクロで入り、谷側の見開きにノートを開いたカラー
写真が大きく入っている。次に目次扉から目次に入り、ステ扉から本文
に入っていく。手の動作で、紙の感触を楽しみながら次の動作に移っ
ていく。この本はその楽しみを味わせてくれます。
この本の著者、長谷川濬は長谷川四兄弟の三男。長男海太郎は
谷譲次、牧逸馬、林不忘(丹下左膳の作者)と三つものペンネームを
もち大衆文学で大活躍。次男燐二郎は画家であり、探偵小説の作
家。四男は「シベリヤ物語」で知られる長谷川四郎。三男の濬だけが
無名の作家。その無名さが誰よりも自由に生きたといはれています。
長谷川濬が1952年から1973年まで大学ノートに函館を主題にした
手記と散文詩を書き続け、およそ100冊。その中から80篇近くを紹介
したのが、この本です。また本書には28葉のモノクロ写真(撮影:熊谷
孝太郎)が入っていますが、これがいいのです。大正期から昭和の初め
の函館を懐かしく、美しく記録しています。
函館散文詩集「木靴をはいてー面影の函館」
著者:長谷川濬 写真:熊谷孝太郎
デザイン:西山孝志+広瀬公治
発行:はこだてフォトアーカイブス・はこだて写真図書館
発行日:2009年4月4日 定価2520円
トレーシングペーパーのカバーがかかり、タイトルと著者名がそのトレぺに
スミで刷られている。見返しは藍のベタに著者の直筆が白ヌキになって
いる。見返しを繰ると見開きがスミベタ、タイトルと著者名がその見開き
にレイアウトされている。扉にあたる頁が二つ折りなり、開くと山側に
ノートの表紙がモノクロで入り、谷側の見開きにノートを開いたカラー
写真が大きく入っている。次に目次扉から目次に入り、ステ扉から本文
に入っていく。手の動作で、紙の感触を楽しみながら次の動作に移っ
ていく。この本はその楽しみを味わせてくれます。
この本の著者、長谷川濬は長谷川四兄弟の三男。長男海太郎は
谷譲次、牧逸馬、林不忘(丹下左膳の作者)と三つものペンネームを
もち大衆文学で大活躍。次男燐二郎は画家であり、探偵小説の作
家。四男は「シベリヤ物語」で知られる長谷川四郎。三男の濬だけが
無名の作家。その無名さが誰よりも自由に生きたといはれています。
長谷川濬が1952年から1973年まで大学ノートに函館を主題にした
手記と散文詩を書き続け、およそ100冊。その中から80篇近くを紹介
したのが、この本です。また本書には28葉のモノクロ写真(撮影:熊谷
孝太郎)が入っていますが、これがいいのです。大正期から昭和の初め
の函館を懐かしく、美しく記録しています。
函館散文詩集「木靴をはいてー面影の函館」
著者:長谷川濬 写真:熊谷孝太郎
デザイン:西山孝志+広瀬公治
発行:はこだてフォトアーカイブス・はこだて写真図書館
発行日:2009年4月4日 定価2520円
by sustada
| 2009-05-23 15:56
| 四六判の心意気